カルドセプト セカンド

カルドセプト セカンドについて

『カルドセプト セカンド』は、大宮ソフトによって開発され、2001年7月12日にドリームキャスト向けにリリースされたトレーディングカードボードゲームです。これはシリーズの第二作であり、初作の成果を受け継ぎつつ、全てが新たに構築されています。

ストーリー背景

物語は、女神カルドラが創り上げた創生の書「カルドセプト」に基づいています。バラバラに散らばったカルドセプトのカードを集めた者は神へと昇格し、全ての願いがかなえられるという伝説が存在します。セプターと呼ばれる者たちは、カードから力を引き出しクリーチャーを召喚し、さまざまな魔法を駆使しながら争うことになります。物語が進んでいくうちに、カルドセプトを復元したセプターたちは新たな神となり、新しい世界を創造しますが、やがてカルドラは邪悪なる者の誕生を予見し、未来を守るために従者を送り込むという展開になります。

ゲームの概要

『カルドセプト セカンド』は、前作の特性を進化させた作品で、ストーリーやキャラクター、さらにマップが刷新され、新しいカードも追加されました。459枚のカード、20種類の収録マップ、そして16種類の追加マップを持つこのゲームは、プレイヤーが選択する戦略によって勝敗が大きく変わることになります。新たに導入された同盟戦では、複数プレイヤーがチームを組んで戦うことが可能であり、さらにAIキャラクターの作成もできるようになっています。

グラフィックや操作性も改善されており、カードのビジュアルデザインにおいても名だたるイラストレーターが参加しています。作曲は伊藤賢治が担当し、全曲が新たに書き下ろされています。

新要素とルール

本作では、特定のクリーチャーが持つ特殊能力である「領地能力」が追加され、戦略の幅が広がりました。また、全体能力を持つアイドルクリーチャーもゲームに影響を及ぼす重要な要素です。新たなクリーチャーの種族区分は廃止され、各クリーチャー毎にアイテム制限が適用されるルールに変更されました。

「砦ボーナス」や「橋」「占い館」などの特殊地形も導入され、ゲームプレイに深みを与えています。特に、占い館では自分のブックから任意のカードを引けるため、戦略的に重要な役割を果たします。

キャラクターたち

プレイヤーの分身であるセプターの他にも、ストーリーには個性豊かなキャラクターが登場します。カルドラの使者ゴリガンや、自称「ソルタリア一のカードハンター」のライバーン、火と地属性のブックを使うおてんば姫セレナなど、さまざまなキャラクターが独自のストーリーを持ってプレイヤーに挑みかかります。

拡張版

2002年9月26日には、PlayStation 2版『カルドセプト セカンド エキスパンション』がリリースされました。この拡張版では492枚のカードと40の収録マップに加え、さらに9つのダウンロード専用マップが追加されました。

競技シーンと関連商品

カルドセプトは発売からすぐに多くのファンを魅了し、多数の大会も開催されています。攻略本やCD、DVDなどの関連商品もリリースされ、より多くの人々に楽しんでもらえるようになりました。

総括

『カルドセプト セカンド』は、戦略・カードテクニックが重要なボードゲームであり、プレイヤー同士の対戦を楽しむための多彩な要素が詰まった作品です。数多くの新要素やキャラクターが登場し、今なおファンに愛され続けている理由がここにあります。

もう一度検索